【CD】ラプソディ・イン・ブルー〜ガーシュウィン名曲集〜 /中村均一

 1998年録音の本作、ガーシュウィン生誕120年にあたる2018年に新リマスタリングで復刻。サクソフォン・アレンジによるその作品集である。曲によって中村均一によるソロ及び彼も参加するアルモ・サクソフォン・クァルテットが吹き分け、ピアノで白石光隆が参加するトラックも。感嘆すべきは中村のコクのある美しい音色と絶妙な歌心(トラック①を)。時に大胆なアレンジを聴かせるクァルテットによる「ラプソディー・イン・ブルー」や「パリのアメリカ人」は、音域の異なる4種の楽器と4名による音楽的呼吸が完璧。胸のすくような快演とはこのことか。アレンジものと侮るなかれ。
文:藤原 聡
(ぶらあぼ2019年2月号より)

【information】
CD『ラプソディ・イン・ブルー〜ガーシュウィン名曲集〜 /中村均一』

ガーシュウィン:サムワン・トゥ・ウォッチ・オヴァー・ミー、ラプソディー・イン・ブルー、魅惑のリズム、バイ・シュトラウス、パリのアメリカ人、リアルト・リップルズ、メリー・アンドリュー、ポーギーとベス 他

中村均一(サクソフォン)
白石光隆(ピアノ)
アルモ・サクソフォン・クァルテット
【中村均一 遠藤朱実 松雪明 栃尾克樹】

マイスター・ミュージック
MM-4048 ¥3000+税

  • La Valseの最新記事もチェック

    • パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)ロング・インタビュー Part1
      on 2019/11/11 at 09:29

      interview & text :小室敬幸 photos:野口 博 日本のオーケストラのシェフに海外の著名指揮者が就任することが珍しくなくなって久しいが、近年は欧米でキャリアを築き上げつつある30〜50代の指揮者が目立つようになった。これはメジャーリーガーの大スターがキャリアの終わりに日本のプロ野球へとやってくるがごとく、功成り名を遂げた老指揮者が日本のオケのポストを受ける図式とは根本的に異なる [&#8230 […]