ホールを満たすマエストロの熱きサウンド
2008年の開館記念、10年のグランドオープン1周年、東日本大震災後の再オープン、5周年記念…。いわきアリオスが祝祭的な雰囲気に包まれるとき、そこには同地(福島県いわき市)出身のマエストロ、小林研一郎の姿がある。そして今年の9月24日、開館10周年を祝うコンサートの指揮台に登場するのも、もちろんこのマエストロだ。
今回は気心知れた日本フィルとの共演で、チャイコフスキーとムソルグスキーのロシア音楽プロを。がっつりと重厚なオーケストラ・サウンドに圧倒されることだろう。さらには共演がヴァイオリン界の重鎮である徳永二男とくれば、感動の響きがホールを満たすのは間違いない。しかも二人は、46年前に小林研一郎が日本での本格的な指揮デビューを飾った際、いわき市でのコンサートで共演していたという縁があるのだ(曲も同じチャイコフスキーの協奏曲)。
アリオスの歴史に残る貴重なコンサートで、心がふるえる音楽を。
文:オヤマダアツシ
(ぶらあぼ2018年8月号より)
2018.9/24(月・休)14:00 いわき芸術文化交流館アリオス
問:アリオスチケットセンター0246-22-5800
http://iwaki-alios.jp/