4月23日〜28日にポルトガル北部のエシュポゼンデで行われた国際指揮コンクール(The BMW IV International Conducting Masterclass and Competition)で、大阪府出身の指揮者、木許(きもと)裕介が優勝した。同コンクール優勝は日本人初となる。審査は、主催者であるオルケストラ・ダ・コスタ・アトランティカの楽団員や指揮者ルイス・ミゲル・クレメンテらの投票によって行われた。
木許は、1987年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。フィリピンなど東南アジアを中心に音楽活動を展開するとともに、ボローニャ歌劇場などで研鑽を積んだ。演奏活動と並行して、ヴィラ=ロボスに関する論考執筆や翻訳にも取り組んでいる。現在、宝塚ベガ・ジュニアアンサンブル常任指揮者。
(ぶらあぼ2018年6月号より)