シリアスなアリアからコミカルなオペラまでを一晩で披露
2007年に第18回五島記念文化賞オペラ新人賞を受賞、存在感ある立ち姿と高い歌唱力、幅広いレパートリーで、今やわが国オペラ界のホープとして、国内外の檜舞台で活躍するバリトンの党主税。ヴォルフ・フェラーリ《スザンナの秘密》全曲をはじめ、名旋律を満載したリサイタルで、充実の“いま”を歌う。
福岡県出身。信州大学教育学部心理臨床科を卒業し、同大音楽科声楽研究生に。文化庁研修員や五島記念文化財団の奨学生としてミラノに学び、藤原歌劇団の《イル・カンピエッロ》でデビュー、以後は重要な役どころを好演。17年2月にはトリエステのヴェルディ歌劇場で《ジャンニ・スキッキ》のシモーネ役を演じ、好評を博した。
《スザンナの秘密》は、党静子(スザンナ)と柴山秀明(サンテ)が共演。松本重孝の演出、仲田淳也指揮による小編成のアンサンブルを伴い、妻スザンナの“秘密”に振り回される夫ジルをコミカルに演じる。これに先立ち、仲田のピアノ伴奏でトスティ「魅惑」やイタリア・オペラの名アリアも披露する。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2018年1月号より)
2018.1/20(土)18:30 トッパンホール
問:日本オペラ振興会チケットセンター03-6721-0874
http://www.gotoh-mf.or.jp/