
右:小林沙羅 ©NIPPON COLUMBIA
没後25年を迎える作曲家・團伊玖磨の名作を集めたコンサートが、福岡県久留米市の久留米シティプラザ開館10周年を記念して開催される。
久留米は、ブリヂストン創業の地である。團の妹・朗子が同社の2代目社長・石橋幹一郎と結婚したことから、團と久留米の縁が生まれた。演奏会の開幕を告げる「久留米市民のためのファンファーレ」は吹奏楽の名門、ブリヂストン吹奏楽団久留米が團に委嘱した作品であり、ラストを飾る混声合唱組曲「筑後川」も、久留米音協合唱団が委嘱した名曲だ。今回は東京混声合唱団が格調高く歌い上げてくれるだろう。
他にも小林沙羅が歌うオペラ《夕鶴》のアリア、東西交流の歴史に思いを馳せる管弦楽組曲「シルクロード」、上皇・上皇后両陛下ご成婚に際し、平和への願いとともに作曲された「祝典行進曲」、九州の美しい天地を讃える「西海讃歌」など團の代表作を、齊藤一郎が指揮する九州交響楽団の素晴らしい演奏で楽しめる、ゆかりの地ならではのコンサートだ。
文:山崎浩太郎
(ぶらあぼ2026年5月号より)
東京混声合唱団 × 九州交響楽団 團 伊玖磨と久留米 メモリアルコンサート
2026.5/17(日)15:00 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
問:久留米シティプラザ0942-36-3000
https://kurumecityplaza.jp

山崎浩太郎 Kotaro Yamazaki
1963年東京生まれ。演奏家の活動と録音をその生涯や同時代の社会状況において捉えなおし、歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。著書は『演奏史譚1954/55』『クラシック・ヒストリカル108』(以上アルファベータ)、片山杜秀さんとの『平成音楽史』(アルテスパブリッシング)ほか。
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