【CD】ショパン:マズルカ集 第1巻/ラファウ・ブレハッチ

 ラファウ・ブレハッチの演奏からは常に磨き上げられた美しさ、品格といったものが感じられる。ショパン国際ピアノコンクールでの優勝以来、様々なレパートリーと向き合い、その音楽を深化させてきたが、やはり彼のショパンの演奏、とりわけ作曲者が愛した楽曲ジャンルであるマズルカには特別なものがある。ブレハッチのマズルカは、リズムの自然な運びはもちろん、香りが感じられるほどの多彩な音色、旋律の運び方など、彼にしか出せないと思わせるほどのものがあふれてくる。特に後期の作品になればなるほどそれは顕著だ。今後のリリースに期待が高まる内容である。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2026年3月号より)

【information】
CD『ショパン:マズルカ集 第1巻/ラファウ・ブレハッチ』

ショパン:4つのマズルカ op.6,17,24,41、3つのマズルカ op.50,56,63

ラファウ・ブレハッチ(ピアノ)

ユニバーサル ミュージック
UCCG-45133 ¥3300(税込)


長井進之介 Shinnosuke Nagai

国立音楽大学大学院修士課程器楽専攻(伴奏)修了を経て、同大学院博士後期課程音楽学領域単位取得。在学中、カールスルーエ音楽大学に交換留学。アンサンブルを中心にコンサートやレコーディングを行っており、2007年度〈柴田南雄音楽評論賞〉奨励賞受賞(史上最年少)を機に音楽ライターとして活動を開始。現在、群馬大学共同教育学部音楽教育講座非常勤講師、国立音楽大学大学院伴奏助手、インターネットラジオ「OTTAVA」プレゼンターも務める。
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