オルガニストの大木麻理さんにインタビュー

 ミューザ川崎シンフォニーホールのホールオルガニストを務める大木麻理さんによるアルバム『Spiral Galaxy of Bach』が発売されました。本盤はミューザのオルガンを使用した単独のソロフルアルバムとしては初のCDと言います。

「会場に来なくてもミューザのオルガンの音色を聴いていただく機会があれば、とずっと考えていました。ホールオルガニストの任期を終えるタイミングで、思い残すことは一つでも減らしたくて。
 自分が(有名な)『トッカータとフーガ』を録音するとは、数年前までは思ってもいませんでした。直球すぎて恥ずかしいのですが、オルガンを聴いたことがない方からすると、やはりこれがないとと思いまして」

 ミューザの楽器の魅力は「追求すれば追求するほど、さまざまな顔を見せてくれる」ところ。
「風を送り込む瞬間、また風がやむ瞬間をどうコントロールするかによって音に差がでてきます。ミューザはストップ(音色を選択する機構)の数が71あるので、パイプ列をどう組み合わせるかで無限の音の可能性が広がります」
 
 そこが演奏者の個性にもつながってくるのだそう。また1台として同じオルガンはなく、別の会場を訪れたら一から音色を作っていく。
「オルガンは仕込みに時間がかかる楽器です。公演本番に向けて音を作って、体が楽器に慣れるまでに、理想は丸2日はほしいですね」

 4月には、ミューザの新ホールオルガニストに就任する澤菜摘さんと名曲の数々を、アミューズ・前菜からデザートまでフルコース仕立てで披露する、趣向を凝らした企画も。CDとともにぜひミューザの音色を生で体感してみたい。

 インタビュー記事は3月号(2月18日発行)掲載、お楽しみに!

文・写真:編集部


SACD『Spiral Galaxy of Bach』
妙音舎 
MYCL-00067 ¥3740(税込)

MUZAスペシャル・ナイトコンサート
パイプオルガン・スぺシャル ~オルガンフルコース~

2026.4/21(火)19:00 ミューザ川崎シンフォニーホール
問:ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200
https://www.kawasaki-sym-hall.jp