草加のまちにハープの調べが響きわたる、国際ハープフェスティバル~気鋭の箏奏者・LEOも登場!

 埼玉県草加市で平成元年(1989年)から始まり、今年で37回目を迎える「国際ハープフェスティバル2025-草加市」。これまでに、のべ200名を超える海外アーティストを迎えてきたハープの祭典だが、今年はジャンルを超えた革新的なコラボレーションが繰り広げられる場となりそうだ。

過去のコンサートの様子(2022年)

 11月16日に開催されるメインコンサートには、ジャズ・ハープ界のレジェンド、パーク・スティックニーが登場。ロンドン王立音楽院やリヨン国立高等音楽院などでジャズ・ハープの教授を務め、ホワイトハウスからスイス鉱山まで世界のあらゆるところで演奏してきた達人である。そんなスティックニーと相対するのは、箏奏者のLEO。箏という楽器の可能性を、伝統音楽からアヴァンポップまで最大限に拡張し、SUMMER SONICやブルーノートなどにも出演してきた気鋭だ。このふたりによるセッションは、西洋と東洋の撥弦楽器が響き合う斬新な対話を生み出すことだろう。スティックニー、LEOそれぞれのソロ演奏も披露されるほか、リリー・ラスキーヌ国際ハープコンクール(パリ)で日本人初の優勝を果たした山宮るり子の出演も予定されている。

左より:パーク・スティックニー、LEO、山宮るり子

 メインコンサートに先駆けて、草加市内外で開催される入場無料の「スポットコンサート」、絵本の朗読とハープによる「0歳からのハープコンサート」、初心者向けの「レバーハープ教室」など、プレイベントも盛りだくさん。華やかな音色だけではない、ハープのさまざまな顔を見て、聴いて、楽しみたい。

文:原 典子


【Information】

国際ハープフェスティバル2025-草加市
メインコンサート

2025.11/16(日)14:00 草加市文化会館

◯出演・曲目
司会・通訳:新井コルチ薫

●市民団体の演奏
草加市レバーハープ・アンサンブル
指揮・指導:鷺谷清子
賛助・ハープ:田中淳子
 エルガー:愛の挨拶
 チャイコフスキー:くるみ割り人形 組曲

●ハープソロ
山宮るり子
 リスト(H.ルニエ編):夜鳴きうぐいす 他

●箏 独奏
LEO
 宮城道雄:手事
 坂本龍一:andata
 今野玲央:松風

●ハープソロ
パーク・スティックニー
 P.デスモンド:テイク・ファイヴ
 F.マーキュリー:ボヘミアン・ラプソディ
 さくらさくら 他

●デュオ LEO&パーク
 プログラム当日発表

●パークと弾こう!ザ・ピンクパンサー・ハープアンサンブル
\LEOの参加も決定!/
パークや日本のハーピストたちと公募で集まったプロ・アマ・こどもたちによる総勢40名を超えるスペシャルアンサンブル。

問:草加市文化会館048-931-9325
https://soka-bunka.jp/harpfestival/
※メインコンサートのほか、各種プレイベントが10月2日(木)から開催。詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。