ヴァイオリニストの渡辺玲子さんに、Hakuju Hallでのレクチャーコンサートについて取材しました。
2015年より年1回(コロナ禍をのぞく)行ってきたこの企画は、渡辺さんが自らプロデュースし、ピアニストの江口玲さんとともに毎回異なるテーマを掲げて作品を読み解くもの。始めるきっかけとなったのは、2004年より特任教授を務めている秋田の国際教養大学での、音楽専攻以外の学生に向けた講義の経験だったといいます。

本で得られる知識だけではない、「演奏家の私が語ることで聴き方が変わる、より面白いものが発見できることを提案してきました」。最終回となる第10回は、19世紀から20世紀はじめの作曲家、バルトーク、ラヴェル、そしてスークを中心に、作曲家が作品に込めた「心の声」を追っていきます。
大学の歴代の教え子たちはこのシリーズを聴きにきてくれて、終演後は同窓会のような機会になっているそう。「平日の夜公演なのでみなさん忙しいのですが20名くらい集まって、これをきっかけに彼ら同士も交流が続いているようです」と話す笑顔が印象的でした。
記事はぶらあぼ9月号(8/18発行)に掲載です。どうぞお楽しみに!
文・写真:編集部
渡辺玲子 プロデュース レクチャーコンサート vol.10 <最終回>
2025.9/25(木)19:00 Hakuju Hall
出演
渡辺玲子(ヴァイオリン) 江口玲(ピアノ)
曲目
B.バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番 Sz.76
M.ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタイ短調「遺作」
J.スーク:「6つのピアノ小品」op.7より 第1曲 “愛の歌”(ピアノ・ソロ)
J.スーク:4つの小品 op.17
J.スヴェンセン:ロマンスop.26
J.フバイ:「カルメン」による華麗な幻想曲
問:Hakuju Hall チケットセンター03-5478-8700
https://hakujuhall.jp

