2011年度定期演奏会演奏回数ランキング

 日本オーケストラ連盟がまとめた「2011年度定期演奏会演奏回数ランキング」がこのほど発表された。

 ランキングは、同連盟加盟の32のオーケストラが2011年4月1日から2012年3月31日までに行った定期演奏会(のべ416回)をもとに集計している。

 それによると、総作品数657曲のなかでもっとも演奏回数の多かった作品は、シベリウス/交響曲第2番で13回、ついで、R.シュトラウス/組曲「ばらの騎士」(9回)、ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲第1番(9回)、チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番(8回)という結果だった。これら作品はすべて、前年度は40位以内にランク入りしていなかったもので、珍しい現象だと言える。そのほかでは、チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」とブラームス/交響曲第1番が昨年に引き続き上位にランクイン、根強い人気作品であることがわかる。

 作曲家別では、総数173名のうち最も演奏回数の多かったのがベートーヴェン、ついでモーツァルト、マーラー、ブラームスの順で、ベートーヴェンとモーツァルトは前年に続き1位と2位、マーラーは前年の4位から3位に、ブラームスは前年の3位から4位に変動したものの、四作曲家の人気は不動のものと言える。

 「2011年度定期演奏会演奏回数ランキング」は『日本オーケストラ連盟ニュース』(第83号 2013年3月15日発行)に掲載されるほか、『日本のプロフェッショナル・オーケストラ年鑑2012』に掲載される予定。




※参考
「2010年度定期演奏会演奏回数ランキング」を掲載

「2009年度定期演奏会演奏回数ランキング」を掲載