ホルン・信末碩才さん(日本フィル首席奏者)からメッセージが到着!
数ある国際コンクールの中でも、最難関の一つとして知られるARDミュンヘン国際音楽コンクール。今年9月に開催された第73回・木管五重奏部門でセミファイナルに進出、委嘱新曲作品最優秀賞を受賞し話題を呼んだクインテット樹が、1月6日、杉並公会堂で凱旋公演を開催します。
在京オーケストラの客演首席やソリストとして活躍する清水伶さん(フルート)、札幌響副首席・浅原由香さん(オーボエ)、神奈川フィル首席・亀居優斗さん(クラリネット)、バンベルク響・長田和樹さん(ファゴット)、そして日本フィル首席の信末碩才さん(ホルン)……と実力派の若手管楽器奏者により、2021年に結成されたクインテット樹。今回、ライヒャやタファネルなど“木五”の王道作品とともに、受賞につながった委嘱新曲(日本初演)を披露し錦を飾ります。公演に先立ち、信末さんよりメッセージをいただきました。
なかなか実演機会が無いマスグレイヴの木管五重奏曲をはじめ、大変もりもりなプログラムとなっています。どの曲もお楽しみいただけるかとは思いますが、その中でも目玉は、やはり我々が賞をいただいたJ.ドーダラー「Rauhnacht」です。今回我々がチャレンジしたコンクールのために書かれた作品のため、もちろん参考演奏などはどこにも無い、完全に手探りの状態から始まりました。作品の魅力、そして納得感を求め、メンバー一同試行錯誤して作り上げましたので、お楽しみいただけたら幸いです。
木管五重奏という編成の魅力は、とてもあたたかい響きと、そして柔軟性にあると思っています。普段オーケストラ等では求められない役割やサウンド、そして技巧をお楽しみいただける編成です。我々クインテット樹は、今回の第73回ARDミュンヘン国際音楽コンクールを見据えて結成されました。メンバーそれぞれが音楽に対して真摯で、そして何より表現の幅がとても広く卓越しているのが一番の特徴です。コンクールを経てグループが持つサウンドや響き、そしてアンサンブルが何段も深まりました。大ホールの響きも味方につけて、さらに充実したサウンドに浸りに来てください!
世界屈指の登竜門で足跡を残した若き精鋭アンサンブル――その実演を聴けるまたとない機会、管楽器プレイヤーはもちろん、オーケストラファンの皆さんもお見逃しなく!
【Information】
樹 -Quintet Itsuki-
[第73回ARDミュンヘン国際音楽コンクール 委嘱新曲作品最優秀賞 受賞記念]
2025.1/6(月)19:00 杉並公会堂
〇出演
クインテット樹
清水伶(フルート)
浅原由香(オーボエ)
亀居優斗(クラリネット)
信末碩才(ホルン)
長田和樹(ファゴット)
〇曲目
ライヒャ:木管五重奏曲 変ホ長調 op.88-2
J.ドーダラー:Rauhnacht(第73回ARD国際音楽コンクール委嘱作品・日本初演)
タファネル:木管五重奏曲 ト短調
マスグレイヴ:Wind quintet 他
問:管楽器専門店ダク03-3361-2211
https://www.kkdac.co.jp/event/detail/1756/
※中高生は無料で予約可能(当日要学生証)