音のパレット Ⅳ

マンドリンとソプラノで紡ぐ優しい“歌”


 歌曲から合唱曲、和洋それぞれの楽器のための器楽曲やオペラまで、幅広いジャンルで精力的に活躍する作曲家・朝岡真木子。『音のパレット』は、東京芸大作曲科を卒業後、作曲家として活動する一方、ピアニストとしても活躍を続ける彼女が、自作の“作品展”として毎年続けているシリーズ。
 4回目となる今回は、山口寛指揮のオルケストラ“プレットロ”東京を迎えて、マンドリン・オーケストラのための作品を中心に披露。幼少の頃をリオデジャネイロで過ごした朝岡が、その鮮烈な記憶を音にした「リオの祈り」「リオの海風」「イグアスの虹」「なぎさ」や、新作の初演を、自身のピアノ演奏も交えて。さらに、普段のステージでは朝岡のピアノ伴奏で演奏される歌曲も、今回はマンドリン・オーケストラを伴って、ソプラノの手島由紀子が「花のなみだ」や「きっと春はくる」、「うめぼし」、「花のワルツ」など優しい調べを歌い紡ぐ。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年4月号から)

4/18(土)14:00 サントリーホール ブルーローズ(小)
問 日本演奏連盟(コンサート・アシスト)03-3539-5131
http://www.jfm.or.jp