2010/11シーズンより新日本フィルハーモニー交響楽団のMusic Partner of NJPのポストにあるダニエル・ハーディングが、今年の4月1日より、軽井沢大賀ホールの初代芸術監督に就任し話題となっている。去る6月28日、そのハーディングが超多忙なスケジュールの合間をぬって都内で記者会見を開き、今後の抱負などを語った。
「軽井沢大賀ホールという音響的に素晴らしいホールは、美しい自然環境に恵まれ、しかも地元の多くの熱心な人々に支えられていると思います。このホールの芸術監督というポストに就くことになって大変光栄に感じています」と述べ、大賀氏との最初の出会いについては「ホールが完成してまもない、2005年だったでしょうか。優れたホールがあるというので初めて軽井沢大賀ホールを訪れた際に、大賀氏自らホールを案内してくださいました。そして私たちは音楽家同士、音楽について心の底から深く語り合うことができ、交友を深めることができたのです」と回想。「イギリス人である私がこうした職に就いたのは日本文化と国際文化の融合を示唆しているのかもしれません。大賀氏は軽井沢をアジアのザルツブルクにしたいという素晴らしい夢をお持ちでしたが、彼のそうしたヴィジョンを実践できれば嬉しいと思います」と語った。
芸術監督としての任期は2年。「今後の方針について具体的にはまだ発表できない」とのことだが「大賀ホールと軽井沢という地域を包括するような芸術的活動を展開していきたい」と述べた。
軽井沢大賀ホールHP