わが国の洋楽の発展にもっとも顕著な業績をあげた個人または団体に贈られる「サントリー音楽賞」の第41回(2009年度)受賞者に大野和士が選ばれた。大野は1960年生まれ。国内のオーケストラとの活動、とくにBunkamuraでのオペラ・コンチェルタンテで優れた実績を残し、バーデン州立歌劇場カールスルーエの音楽総監督を経て、ベルギー王立歌劇場(モネ劇場)の音楽監督を務めた。現在はフランス国立リヨン歌劇場首席指揮者として活躍中。イタリアもの、ドイツ・オーストリアのレパートリー、現代作品のほか、フランスオペラでの力量をわが国の聴衆に示し、オペラハウスとコンサートホールの両面での高い成果が贈賞理由となった。賞金は700万円。