1月18日、「川崎・しんゆり芸術祭 アルテリッカしんゆり2023」の記者発表会が行われた。登壇者は、芸術祭実行委員会委員長の下八川共祐、同副委員長の富山省吾、瀬戸豊彦、特別参与のふじたあさや、北條秀衛、特別ゲストとしてピアニストの黒木雪音の6名。
イタリア語で“豊かな芸術”を意味するアルテリッカ。2009年から毎年開催されており15回目を迎える今回は、4月16日から5月14日まで、川崎市内8会場を舞台に行われる。オペラ、バレエ、オーケストラ、演劇、伝統芸能など、様々なジャンルのアーティストが集う世界的にも稀な芸術祭で、老若男女幅広く楽しめるバラエティに富んだラインナップが並んでいる。
さらに今回は、緑化に力を入れている川崎市の豊かな自然と芸術をまとめて楽しめる出張イベント「緑と水のコンサート」を初開催。麻生区早野のいちご農園、稲田多摩川公園での無料コンサートが予定されている。
そのほか、麻生区黒川に練習場を構える、読売日本交響楽団、日本オペラ振興会、劇団民藝の3団体による合同企画も計画中だという。
新百合ヶ丘ゆかりのアーティストが登場することも芸術祭の特徴のひとつで、今回は麻生区に移り住んで6年目になる昭和音楽大学大学院在学中のピアニスト、黒木雪音が登場。
2022年のダブリン国際ピアノコンクールやリスト ユトレヒト(リスト国際コンクール)での優勝が記憶に新しい黒木は、5月7日に母校・昭和音楽大学のテアトロ・ジーリオ・ショウワで行われる「東京交響楽団 爽やかグリーンコンサート」に出演し、小林研一郎の指揮でリストのピアノ協奏曲第1番を披露する。
黒木は今回の出演に向けて「コバケン先生との初共演がとても楽しみ。リストは一番好きな作曲家で、ダブリン国際ピアノコンクールのファイナルでも演奏しました。音楽的というよりも技巧的な作品の印象が強いですが、歌ごころや情熱が感じられ、情緒的な旋律も多く、そういったところを聴いてほしい」と意気込みを述べた。
この日は会見に先立ち、芸術祭実行委員会のメンバーと黒木が福田紀彦川崎市長を表敬訪問。福田市長は、「コロナが明け、復活を印象付ける芸術祭になってほしい」と期待を込めた。
春爛漫の川崎に芸術の祭典が華を添える。
チケット発売日:2/1(水)
問:川崎・しんゆり芸術祭実行委員会事務局044-952-5024
アルテリッカしんゆり
https://www.artericca-shinyuri.com