日本フィルハーモニー交響楽団は、今年9月よりフィンランド出身のピエタリ・インキネンを首席客演常任指揮者に迎えることを発表した。インキネンは現在ニュージーランド交響楽団の音楽監督を務めており、新世代の指揮者としては将来を最も期待されている一人。ケルン音楽大学で名教師ザハール・ブロンのもとで学び、ヴァイオリニスト、室内楽奏者としても活動。指揮者としては、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、バイエルン放送響、イスラエル・フィル、BBC響、フランクフルト放送響、バンベルク響ほか世界の多くの主要オーケストラと共演を果たし高く評価されている。なおインキネンはエームス・クラシックスとナクソスから多くのCDをリリースしている。日本フィルとは2008年4月に共演を行った。就任後の初来日演奏会は、2009年9月4日の東京定期演奏会(第613回)。曲目はショスタコーヴィチの交響曲第5番、シベリウスのヴァイオリン協奏曲(ソロ=樫本大進)他。