巨匠ランスロの志を継承して
20世紀を代表する名クラリネット奏者の1人であった、ジャック・ランスロ(1920〜2009)。その精神を受け継ぎ、高い音楽表現と近代フランス音楽文化の継承を主眼に据えたジャック・ランスロ国際クラリネットコンクールが、2012年にスタートした。故国フランスと、多くの弟子が活躍する日本とで2年ごとに開催。初の日本での開催となる今回は、8月25日から1週間にわたり、横須賀芸術劇場で予選と本選が行われる。同劇場では期間中の8月30日、審査員によるコンサートも開かれ、審査委員長のミシェル・アリニョンがプーランクの名ソナタなどを聴かせるほか、フィリップ・ベローや大島文子、武田忠善、クロード・フォーコンプレ、フィリップ・キュペールら世界的な名手が一堂に会し、アンサンブルからソロまで多彩に披露。そして9月3日には、サントリーホール・ブルーローズで入賞者披露コンサートが開催される。上位入賞者3人のほか、第1回コンクールを制したソン・ユー・キムらが登場し、磨き抜いた美音を響かせる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年8月号から)
審査委員陣による無料コンサート
8/30(土)18:00 横須賀芸術劇場 ヨコスカベイサイドポケット
入賞者披露コンサート
9/3(水)19:00 サントリーホール ブルーローズ(小)
問:ジャック・ランスロ国際クラリネットコンクール Japan 2014事務局 03-6382-8591
http://jlicc.jp