ソニー音楽財団とサントリー芸術財団が主催する「こども音楽フェスティバル」が、5月4日~7日、サントリーホールほか周辺施設で行われる。この祭典では0歳乳児から高校生まで、子どもの年齢に合わせて企画された演奏会やワークショップが4日間にわたり展開され、親子でクラシック音楽を一日中楽しむことができる。
第一線で活躍する演奏家たちが多数顔を揃えるのもこのフェスティバルの特長。4歳から入場OKの「オープニング・ガラ・コンサート」には、沼尻⻯典(指揮)、鵜木絵里(ソプラノ)、堤剛(チェロ)、東京フィルハーモニー交響楽団らが登場。フンパーディンクの《ヘンゼルとグレーテル》やモーツァルトの《魔笛》といった親しみやすい曲目が並び、華やかに幕開けを飾る。「はじめてのオペラ《ヘンゼルとグレーテル》 〜おかしな森とお菓子な魔女〜」では、日本語によるセミステージ形式のハイライト上演(訳詞:宮本益光)で、子どもたちをオペラの入り口へと導く。
小山実稚恵や昨年のショパン国際ピアノコンクールでも注目を集めた角野隼斗など6名の人気ピアニストが集結する「ピアノの祭典 〜ソロ、連弾、2台、6台!〜」では、この公演のために6台ピアノバージョンにアレンジされたベートーヴェン「第九」第4楽章(編曲:新垣隆)を披露。フェスティバルの最後を締めくくる「クロージング・コンサート 〜ディスカバー・オーケストラ!〜」では、大友直人(指揮)&読売日本交響楽団がラフマニノフのピアノ協奏曲第2番第1楽章(独奏:小山実稚恵)のほか、ホルストの「木星」、J.ウィリアムズの「スター・ウォーズ」メインタイトルといった馴染みのある名曲を聴かせる。
安心して未就学児を連れて行けるコンサートや、解説を交えた本格的な演奏が聴ける中高生向けのプログラムなど、趣向を凝らした多彩な全18公演が揃い、総勢300名以上の音楽家が出演する予定。子ども向けに特化した本格的なプログラムを大きな規模で開催するのは世界的にも珍しく、ゴールデンウィークに家族みんなで気軽に鑑賞できるようリーズナブルなチケット料金となっている。チケットは、2月23日先行発売。
こども音楽フェスティバル
https://www.kofes.jp