辻本 玲(チェロ)

心に響く芳醇な音色

C)竹原伸治

 日本音楽コンクール第2位と聴衆賞、2009年ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール第3位入賞などの受賞歴をもち、ソリストとして活躍を続けてきた辻本玲。15年に日本フィルハーモニー交響楽団のソロ・チェロ奏者に就任、以来ますます表現の幅を広げ、代表的な名手としての地位を築いている。
 その辻本がトッパンホールで、ひと味違うチェロの名品を集めたリサイタルを開く。前半はヤナーチェク「おとぎ話」に続き、ペンデレツキの現代的な「ディヴェルティメント」、カサドの代表作でスペイン情緒豊かな「無伴奏チェロ組曲」と、20世紀無伴奏曲2作を。その名を冠したコンクールの縁もあるカサドの傑作は特に聴きもの。後半は一転して、ピアノも大活躍するショパンの2作。華やかさと名旋律が楽しい青年期の「序奏と華麗なるポロネーズ」と、深い内容をもつ晩年の「チェロ・ソナタ」という対照も鮮やか。辻本との共演も多い須関裕子の華麗なピアノと共に、チェロの多様な魅力を味わい尽くす。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2018年2月号より)

2018.2/4(日)14:00 トッパンホール
問:チケットスペース03-3234-9999 
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