“進化”する芸能のフィールド
人気落語家と実力派音楽家の“一期一会”のコラボレートを楽しむ人気シリーズ「創遊・楽落 “夜” らいぶ」。第41弾には、かつて「オールナイトニッポン」をはじめ、ラジオのDJとして過激なトークが若者から圧倒的な支持を受け、本業の落語にも精力的に取り組む笑福亭鶴光が登場。邦楽界で先鋭的な活動を展開する三橋貴風(尺八)と外山香(箏)と共に、十八番の一つである『善悪双葉の松』を演じ、新たな芸能の可能性を拓く。
DJとして大活躍のさなかにも、「本業は落語。ラジオは愛人」と公言していた鶴光。高座での活動に力を注ぎ、滋味ある芸風で高い評価を受ける。山賊に襲われた男の泣き笑いを描く『善悪双葉の松』は元々、講談の演目。講談師の旭堂南鱗から教わって以来、たびたび取り上げている。一方、2011年に紫綬褒章を受章した三橋と海外でも活躍する外山は、他ジャンルとの共演経験も多い。名手たちとの共演が、どんな“化学変化”をもたらすのか。ステージ前半では、2人の演奏も存分に味わえる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2018年2月号より)
2018.2/8(木)19:00 東京文化会館(小)
問:東京文化会館チケットサービス03-5685-0650
http://www.t-bunka.jp/