芳醇なフルートの響きに包まれる幸せ
2003年から名門ウィーン・フィルで首席フルート奏者として活躍し、ソリストとしても世界各国のオーケストラと協演。室内楽でも活躍めざましく、オルソリーノ・クインテットやウィーン・ヴィルトゥオーゼン、そして近年では自身の結成したウィーン・クリムト・アンサンブルなどで大きな注目を集めるワルター・アウアーが『日経ミューズサロン』に登場。
演奏するのは、シューベルトによって書かれたウィーン生まれの弦楽器「アルペジオーネ」のためのソナタや、近代フランスのロマンティシズム溢れるフランクのヴァイオリン・ソナタなどの編曲版。またウィーン国立歌劇場で演奏する彼らしく、今年が生誕230年・没後190年にあたるウェーバーのオペラ《魔弾の射手》をタファネルが題材にした「《魔弾の射手》の主題による幻想曲」なども披露。共演ピアニストは多方面で活動中の名手・沢木良子。「天上を想起させる言葉なき歌」と称えられる世界最高のフルートに包まれる一夜をお楽しみあれ。
文:東端哲也
5/19(木)18:30 日経ホール
問:日経ミューズサロン事務局03-3943-7066
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