聖トーマス教会合唱団&ゲヴァントハウス管弦楽団 J.S.バッハ「マタイ受難曲」

名門合唱団で聴くバッハ畢生の大作


 これぞ、“ホンモノを聴く経験”と言っていいかもしれない。800年以上の歴史を誇り、大バッハ本人もカントール(楽長)として指導に力を注ぎ、指揮も行ったドイツ東部の古都ライプツィヒを拠点とする少年合唱団、聖トーマス教会合唱団。ドイツ声楽界の名匠ゴットホルト・シュヴァルツに率いられて、名門ゲヴァントハウス管弦楽団と共に来日を果たし、バッハ畢生の大作「マタイ受難曲」を披露する。
 聖トーマス教会合唱団は1212年、アウグスティノ会トーマス修道院の創設に伴い、礼拝での歌を担当するために設置。以後、バッハに代表される歴代カントールのもと、変声前の子供たちによって組織され、寄宿舎で共同生活をしながら、演奏活動に携わってきた。そして、今日もなお、日曜に聖トーマス教会で行われる礼拝では、ゲヴァントハウス管と共に清澄な歌声でカンタータ上演を行い、“トマーナー”の愛称で、ライプツィヒ市民から親しまれている。
 今回の来日公演で指揮を担うのは、バス歌手として知られる一方、2015年6月にライプツィヒで開かれたバッハ音楽祭では、健康上の理由から退任した前トーマス・カントールのゲオルク・クリストフ・ビラーに代わって、聖トーマス教会合唱団を指揮したゴットホルト・シュヴァルツ。そこへ、福音史家を歌うベンジャミン・ブルンス(テノール)をはじめ、シビッラ・ルーベンス(ソプラノ)、マリー=クロード・シャピュイ(アルト)ら、実力派ソリストが勢ぞろい。バッハゆかりの地そのままの響きが、日本の聴衆の元へと届けられる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年1月号から)

2016.3/9(水)18:30 サントリーホール
3/11(金)18:30 東京芸術劇場 コンサートホール
3/12(土)13:00 ミューザ川崎シンフォニーホール
問:ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040
http://www.japanarts.co.jp

他公演
2016.3/13(日) 兵庫県立芸術文化センター(0798-68-0255)