日本フィルハーモニー交響楽団

Japan Philharmonic Orchestra

1956年6月創立。楽団創設の中心となった渡邉曉雄が初代常任指揮者を務める。
2023年9月よりカーチュン・ウォンが首席指揮者を務め、その独創性と真摯さに裏付けられた音楽作りが注目されている。近年の高い演奏力と積極的なプログラミングは「21世紀の日本のオーケストラが目指すべき方向を明確に示す」と評価され、2023年度ミュージックペンクラブ音楽賞を受賞した。さらに桂冠名誉指揮者小林研一郎、桂冠指揮者兼芸術顧問アレクサンドル・ラザレフ、フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)広上淳一という指揮者陣を中心に年間150回を超えるオーケストラ公演を行っている。
2026年の70周年に向け、芸術性と社会性を両輪とし、「温かさ」「人に寄り添う」土壌を大切にしながら、あらゆる人々へ、世代へ、地域へ、世界へ音楽の持つ様々な力を社会に活かしていくことを目指している。特に、日本フィルが2011年以来東日本大震災の被災地における活動「被災地に音楽を」を継続し、さらにそれが「若い世代への未来への希望を育んでいる」ことに対し、第16回後藤新平賞が授与された。

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日本フィルは質の高い音楽を届ける「オーケストラ・コンサート」、音楽との出会いを広げる「エデュケーション・プログラム」、音楽の力で様々なコミュニティに貢献する「リージョナル・アクティビティ(地域活動)」という三つの柱を中心に活動を行う。

「オーケストラ・コンサート」は例年150回を超え、東京・横浜・さいたま・相模原で定期演奏会を開催。創立当初より幅広いレパートリーと斬新な演奏スタイルで、ドイツ・オーストリア系を中心としていた当時の楽壇に新風を吹き込み、大きなセンセーションを巻き起こした。創立期から始められた「日本フィル・シリーズ」は、日本の音楽史上でも例のない委嘱制度として三善晃、武満徹、細川俊夫をはじめ幅広い層の邦人作曲家へ委嘱を行い、現在までに42作が世界初演され、すでに“古典”と呼ぶにふさわしいポピュラリティを獲得したものも少なくない。その姿勢は、2018年から続く最新のテクノロジーを駆使し芸術文化により、多様性の高い社会の構築と日本文化の発信を目指す落合陽一とのプロジェクトでも引き継がれている。

「エデュケーション・プログラム」を代表する夏休みコンサートは親子三世代で楽しめるファミリーコンサートの草分け的存在で、2024年で50周年を迎える。学校や介護施設等への訪問コンサートは年間約200回、日本のオーケストラにおける先駆的な取り組みである創造・体験型ワークショップは、コミュニケーション・ディレクターのマイケル・スペンサーと15年以上にわたり取り組み、音楽との出会いの場を広げている。

「リージョナル・アクティビティ(地域活動)」は、全国各地で地域と協働しながら音楽を通したコミュニティの活性化と、地域文化の発展を目指す長期的な活動を総称する。特に九州全県で行う九州公演は1975年よりその歴史を刻み、2025年2月が50周年となる。友好提携を結ぶ杉並区でも、「杉並公会堂シリーズ」や「60歳からの楽器教室」など地域に密着した活動を展開している。1994年には杉並区と友好提携を結び、杉並公会堂を本拠地としている。

この三つの活動の柱に加え、東日本大震災の直後、2011年4月より「被災地に音楽を」を開始。その数は340回を超える。東北の夢プロジェクトはここから発展し、地域内外の交流と文化発信の場づくりを目指し、岩手・福島でオーケストラ公演を行っている。

毎週水曜日22時54分~23時、BS朝日『Welcomeクラシック』出演中。

(2024年9月1日現在)

公式サイトhttps://www.japanphil.or.jp

公式SNS
X(旧Twitter):@Japanphil
YouTube:日本フィルハーモニー交響楽団【公式】

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