イーヴォ・ポゴレリッチ(ピアノ)Ivo Pogorelich, piano

(C)Malcolm Crowthers

1958年ベオグラード生まれ。数々の国際コンクールでの優勝に続き、1980年のショパン国際ピアノコンクールでの落選とそれに抗議して帰国した審査員のひとり、アルゲリッチの「だって彼は天才よ!」という言葉によってポゴレリッチは一躍脚光を呼び、たちまち世界的に名を知られることになった。
 1981年のカーネギーホールでのデビュー以来、世界中で活躍し、リサイタルのほかにも、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ロンドン響、パリ管、シカゴ響、ボストン響などと共演を重ねてきた。
教育にも熱心でクロアチアには財団を、ドイツのバート・ヴェリスホーフェンではポゴレリッチ音楽祭を設立し、若い音楽家たちに多くの演奏機会を与えている。また赤十字やサラエヴォ再建、癌や硬化症と闘う人のためにも多くのチャリティ・コンサートを行っている。1988年にはユネスコから親善大使に任命された。 

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1981年、ドイツ・グラモフォンから録音デビュー。10数点のCDリリースはいずれも人気を博した。1995年以来録音が途絶えたが、2019年にソニーと契約、ラフマニノフ&ベートーヴェン、そして2022年2月にはショパン・アルバムが発売され、反響を呼んでいる。
 数年間の療養を経て2005年に6年ぶりの来日を果たして以来、定期的に来日している。演奏について、聴衆や専門家の間でいつも論争を起きる中、彼の演奏には型破りな内にも統一された秩序があり、今や復活を果たしたことを聴衆に印象付けている。

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