大植英次(指揮)Eiji Oue, conductor

 大阪フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー名誉指揮者。

 1956年広島生まれ。桐朋学園で齋藤秀雄に指揮を師事。1978年、小澤征爾の招きによりアメリカ・タングルウッド・ミュージック・センターで学び、同年ニューイングランド音楽院指揮科に入学。ラリー・リヴィングストンに師事するとともに、クラウディオ・アバド、サー・コリンデイヴィス、クルト・マズアらのマスタークラスにも参加、アーティスト・ディプロマを獲得。タングルウッド音楽祭で恩師レナード・バーンスタインと出会い、以後世界各地の公演に同行。1980年タングルウッド音楽祭クーセヴィツキー賞、1981年ザルツブルク・モーツァルテウム指揮者コンクール第1位およびハンス・ハリング・ゴールドメダルを受賞するなど数々受賞している。

 その後、バッファロー・フィル準指揮者を経て、1990~1995年までエリー・フィルの音楽監督、1995~2002年、名門ミネソタ管の第9代音楽監督を務め、同オーケストラ初のヨーロッパ・ツアーと日本ツアーを行い驚異的な大成功を収めたほか、1997~2003年ワイオミング州のグランド・ティートン音楽祭の音楽監督も務めた。1998~2009年はハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニーの首席指揮者を務め、その貢献により名誉指揮者の称号を与えられた。2000年よりハノーファー音楽大学の終身正教授も務めている。2003~2012年朝比奈隆の後任として大阪フィルハーモニー交響楽団音楽監督、2006~2009年バルセロナ交響楽団音楽監督を務めた。

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 2005年夏には、バイロイト音楽祭に出演、『トリスタンとイゾルテ』を指揮し、世界の注目を集めた。2006年から大阪城西ノ丸庭園での「星空コンサート」(~2012年)、大阪御堂筋や中之島周辺の店舗やショールームなど数十か所で開催する「大阪クラシック」のプロデュースなど、音楽普及への情熱を次々と実現させ、何万人もの聴衆を魅了している。2014年3月には東京フィル「創立100周年記念ワールド・ツアー2014」を指揮。ニューヨーク、マドリード、パリ、ロンドン、シンガポール、バンコクで公演、各地で絶賛を博した。

 その他、ニューヨーク・フィル、シカゴ響、フィラデルフィア管、ロサンジェルス・フィル、セントルイス響、ミュンヘン・フィル、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ハンブルク北ドイツ放響、フランクフルト放響、ケルン放響、シュトゥットガルト放響、ローマ・サンタ・チェチーリア管、スウェーデン放響などに客演、いずれも高い評価を得ている。

 レコーディングは、米国リファレンス・レコードより、ミネソタ管との12枚のCDがリリースされ、1996年「ストラヴィンスキー:『火の鳥』」と1997年「展覧会の絵」が2年連続でグラミー賞ノミネート、2004年にはミネソタ在住の作曲家アージェントの作品集「グイーディの館」でグラミー賞を受賞した。NDRとは「ベートーヴェン:付随音楽『エグモント』」と「1812年~華麗なるオーケストラ名曲集」をユニバーサル・ミュージックよりリリース。ドイツ・グラモフォンからは、ヒラリー・ハーン&スウェーデン放響との共演で協奏曲集がリリースされている。さらに大阪フィルとのライヴ録音シリーズ「エイジ オブ エイジ」がフォンテックより定期的にリリースされている。

 2006年度大阪芸術賞特別賞、斎藤秀雄メモリアル基金賞受賞。2007年11月、第42回大阪市市民表彰を受彰。2009年6月、ニーダーザクセン州功労勲章・一等功労十字章を受章。 

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