インタビュー

中井恒仁&武田美和子(ピアノ・デュオ)

“好対照デュオ”が挑む「第九」  デュオにはさまざまなタイプがあるが、中井恒仁&武田美和子ピアノデュオの場合は、異なる個性が一体化する“好対照デュオ”なのだろう。 「双子や兄弟などそっくりな2人が演奏するデュオもありますが、私たちの場合は体格も音の特徴も違います。性格の異なる相手のピアノを信頼し、流れを予想しながら一つ…

藤村俊介(チェロ)

リサイタルはピアノ、CDは2台ハープと共演  NHK交響楽団でチェロのフォアシュピーラー(次席奏者)を務める傍ら、ソリストとして、また人気チェロ・クァルテット「ラ・クァルティーナ」のメンバーとしても活躍する藤村俊介。そんな藤村が11月に行うリサイタルは、ブラームスのスケルツォ(F.A.E.ソナタ)&ソナタ第2番、カサド…

ジャナンドレア・ノセダ●指揮

《仮面舞踏会》はどこから見てもキラキラと輝いているオペラです  2010年の初来日から3年、イタリアが誇る歌劇場の一つ、トリノ・テアトロ・レージョ(トリノ王立歌劇場)が今秋待望の再来日を果たす。先だって音楽監督ジャナンドレア・ノセダに現地で抱負を存分に語ってもらった。 「1973年にカラスとディ・ステファノ“演出”の《…

新倉 瞳(チェロ)

デュオとトリオで聴かせる新たな魅力  昨年6月にスイスの名門バーゼル音楽院の修士課程を最高点で修了し、現在は同音楽院の教職課程で学ぶチェリストの新倉瞳。この11月に行うリサイタルでは、ピアノとのデュオのほか、ヴァイオリンを加えたトリオも聴かせる2段構成プログラムが興味深い。  前半はピアノ(鈴木慎崇)とのデュオ。サン=…

クン=ウー・パイク(ピアノ)

音符同士が愛し合う唯一無二の抒情小品集  クン=ウー・パイクは、1946年韓国生まれ。82年以降パリを拠点に活躍する、アジア出身国際派ピアニストの先駆けであり、デッカやグラモフォン等でのCD録音も数多い、現役屈指の大家だ。昨年4月トッパンホールにおけるベートーヴェン&ブラームス・プログラムで圧倒的名演を残したパイクが、…

パノハ弦楽四重奏団

“音の職人”たちの紡ぐアンサンブル  「音楽への愛、仲間への敬意です」驚くほどシンプルかつ奥の深い答えだ。今年結成45年を迎えるパノハ弦楽四重奏団に、グループを長く続けるための秘訣を尋ねた時のこと。  世にプロの弦楽四重奏団は数々あれど、全員が(例えばソロやオーケストラ活動の傍らでアンサンブルを組むのではなく)四重奏団…

イリヤ・ラシュコフスキー(ピアノ)

ポジティブなエネルギーをうけとってほしい  昨年秋の浜松国際ピアノコンクールで優勝に輝いた、イリヤ・ラシュコフスキー。今年は夏と秋に優勝者ツアーで日本全国をまわる。  本選で演奏したプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番は圧巻だった。指揮の井上道義はラシュコフスキーとの掛け合いが楽しくて仕方ないといった様子で、客席も熱狂。…

SINSKE(マリンバ)

リスナーをマリンバでさまざまな世界にお連れしたい  デビューから10年、マリンバの表現の可能性を切り開いてきたSINSKEが、《花鳥風月》と題した記念コンサートを行う。あたたかさと、クールで先鋭的な表情を持ち合わせたマリンバの音色を活かし、多彩なコラボレーションを行ってきたSINSKE。今回満を持して臨むのは、日本舞踊…

市原 愛(ソプラノ)

オスカル役が実現できて幸せです  年末に来日するトリノ王立歌劇場の《仮面舞踏会》でズボン役オスカルに抜擢された市原愛。軽やかな美しいソプラノの市原にはぴったりの役だ。実はこれがヴェルディ初挑戦。 「プレッシャーも感じていますが、初めて挑戦するヴェルディを、自分の声に合った役で歌わせていただけるのはすごくラッキーだと思っ…

市川右近●演出

作品が持つ普遍性を重視して演出したいと思います 「僕自身、この作品のどこにいちばん魅力を感じるかといえば、つうのアリアに代表される名曲性と、宇宙的なスケール感です。聴いていると、いわゆる民話劇にはあり得ない壮大さを感じますし、そうすることで團伊玖磨先生は、木下順二先生が書かれた戯曲の本質に、さらに普遍性を与えているよう…