第29回クララ・ハスキル国際ピアノコンクールで中川優芽花が優勝

 8月27日から9月3日まで、スイス・レマン湖畔の街ヴヴェイでおこなわれていた第29回クララ・ハスキル国際ピアノコンクール Concours international de piano Clara Haskil(審査委員長:クリスティアン・ツァハリス)で、日本の中川優芽花が優勝した(併せて聴衆賞も受賞)。同コンクールは1963年創設。ルツェルンで4回開催された後、1973年から2年に一度ヴヴェイで開催されている。

中川優芽花 Yumeka Nakagawa (c) Céline Michel / Clara Haskil’s Competition
中央:中川優芽花 右:スタンリー・ドッズ (c) Céline Michel / Clara Haskil’s Competition

 9月3日のファイナルには、中川のほか、日本の真下航、韓国のイム・ジュヒのアジア勢3名が進出していた。課題曲は、スタンリー・ドッズ指揮ツェルマット・フェスティバル・オーケストラとの共演による協奏曲。中川はショパンのピアノ協奏曲第2番を選択し、見事栄冠を手にした。同コンクールでは、優勝者のみが発表される。中川には25,000スイスフラン、真下とイムにはそれぞれ5,000スイスフランの賞金が贈られる。

真下航 Wataru Mashimo (c) Céline Michel / Clara Haskil’s Competition
左より:イム・ジュヒ 中川優芽花 真下航 (c) Céline Michel / Clara Haskil’s Competition

 中川は2001年デュッセルドルフ生まれ。2012年から18年までロベルト・シューマン音楽大学で学び、現在はドイツのフランツ・リスト・ヴァイマル音楽大学に在籍している。コンクールでの入賞歴も多い。真下は1996年生まれ。福岡県出身。ファイナルでは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を演奏した。
 同コンクールでの日本人の優勝は、坂上博子(1987)、河村尚子(2007)、藤田真央(2017)に続き、中川で4人目となる。なお、坂上と河村は今回のコンクールで審査委員を務めた。

中川優芽花 (c) Céline Michel / Clara Haskil’s Competition

 次回のクララ・ハスキル国際ピアノコンクールは、2023年8月25日から9月1日まで、ヴヴェイで開催される。1999年の覇者フィンギン・コリンズが新審査委員長に就任予定。

Concours international de piano Clara Haskil
https://clara-haskil.ch