新国立劇場《カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師》稽古場レポート vol.2

 5/14(水)から上演の新国立劇場《カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師》の稽古場レポート。
この日は指揮者のレナート・パルンボさんも加わり《道化師》の稽古。第1幕第1場の稽古を取材しました。
(Photo:M.Terashi & J.Otsuka /TokyoMDE)

■《道化師》あらすじ
新国立劇場《カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師》特設サイト より)

【プロローグ】
 道化師のトニオが現れ「道化の衣裳を着けた役者も人間。喜びも悲しみも感じることは普通の人々と何ら変わることはないのです」と口上を述べる。
【第1幕】
 南イタリア。町に馴染みの旅芝居の一座がやって来る。一座は座長のカニオとその妻で女優のネッダ、身体の不自由な道化のトニオ、役者のペッペという構成。トニオはネッダに惹かれているが、まったく相手にされない。この町にはネッダの若い愛人シルヴィオがいた。二人が駆け落ちの相談をしているのを陰で見ていたトニオは、嫉妬深い座長カニオに密会を知らせる。激昂するカニオは妻に浮気相手は誰かとナイフで脅かすが、口を割らない。トニオはカニオに、ネッダの恋人は芝居を見に来るので、夜まで待つよう入れ知恵をする。カニオは逆上しながらも道化芝居を演じなければならない自分の境遇を嘆きながら、化粧をして衣裳を着ける。
【第2幕】
 芝居小屋に人々が集まる。芝居はイタリアの古典仮面喜劇で、ネッダは浮気な人妻コロンビーナ、ペッペは浮気相手の二枚目アルレッキーノ、夫カニオはコロンビーナの亭主の道化師パリアッチョ、トニオは間抜けなタッデオという配役。パリアッチョの留守に恋人アルレッキーノと逢い引きするコロンビーナ。恋人同士はパリアッチョを毒殺する計画を立てている。パリアッチョに扮して妻の浮気を詰問するうち、カニオは次第に現実と芝居の区別がつかなくなり…。
稽古を前にカメラに向かってポーズを取る、カニオ役のグスターヴォ・ポルタさん。いつも陽気です!

●第1幕第1場
村に旅芝居の一座がやって来ると聞いて、村人たちがいっせいに広場に集まってきます
いつも、どのスタッフよりも、歌って走って演技をつけて!と、大忙しの演出家ジルベール・デフロさんが子どもたちに指示を飛ばします
まず、役者のペッペ(吉田浩之さん)が登場
続いて、座長のカニオとその妻で女優のネッダ(ラケーレ・スターニシさん)が登場
カニオが村人たちの騒ぎを静めるために太鼓を大きな音で繰り返し叩く
村人たちが耳を押さえながら「耳が聞こえなくなる!やめてくれ!」
カニオ「みなさま!」
カニオ「今宵23時に、みなさまに素晴らしいショーを用意しました」
ネッダに惹かれているトニオ(ヴィットリオ・ヴィテッリさん)がネッダに近づく。
カニオ「近づくな!」
指揮のレナート・パルンボさん。指揮台から降りて歌手たちの近くで歌いながら指揮。
歌手ひとりひとりにも指示
レナート・パルンボさんとジルベール・デフロさん。時に談笑
音楽作りと演出についてやりとりする2人(間に新国立劇場音楽ヘッドコーチの石坂宏さん)。指揮者の意図を歌手やスタッフに伝えるのも音楽ヘッドコーチの役目です
指揮者、演出家、双方から次々と指示が飛びます

 

■関連記事
新国立劇場《カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師》稽古場レポート vol.1

 

新国立劇場 2013/2014シーズン
新制作《カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師》
【イタリア語上演/日本語字幕付】

2014年5/14(水)19:00、17(土)14:00、21(水)19:00、24(土)14:00、27(火)14:00、30(金)14:00
新国立劇場 オペラ劇場
予定上演時間:約3時間10分(休憩含む)

■指揮:レナート・パルンボ
■演出:ジルベール・デフロ

■キャスト
<カヴァレリア・ルスティカーナ>
【サントゥッツァ】ルクレシア・ガルシア
【ローラ】谷口睦美
【トゥリッドゥ】ヴァルテル・フラッカーロ
【アルフィオ】成田博之
【ルチア】森山京子

<道化師>
【カニオ】グスターヴォ・ポルタ
【ネッダ】ラケーレ・スターニシ
【トニオ】ヴィットリオ・ヴィテッリ
【ペッペ】吉田浩之
【シルヴィオ】与那城敬

合唱:新国立劇場合唱団
児童合唱:TOKYO FM少年合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

■チケット
S 27,000円 A 21,600円 B 15,120円 C 8,640円 D 5,400円 Z 1,620円
新国立劇場ボックスオフィス
03-5352-9999
ローソンチケット Lコード:32009

●新国立劇場
http://www.nntt.jac.go.jp

●新国立劇場 《カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師》特設サイト
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/cavalleria

2013/2014 Season
New production
May 2014 14-30

[Cavalleria Rusticana]
Music by Pietro Mascagni
Opera in 1 act
Sung in Italian with Japanese supertitles

[I Pagliacci]
Music by Ruggiero Leoncavallo
Opera in 2 acts
Sung in Italian with Japanese supertitles

Opera Palace

Conductor Renato Palumbo
Production Gilbert Deflo
Scenery & Costume Design William Orlandi
Lighting Design Roberto Venturi

■Cast
[Cavalleria Rusticana]

Santuzza Lucrecia Garcia
Lola Taniguchi Mutsumi
Turiddu Walter Fraccaro
Alfio Narita Hiroyuki
Lucia Moriyama Kyoko

[I Pagliacci]
Canio Gustavo Porta
Nedda Rachele Stanisci
Tonio Vittorio Vitelli
Peppe Yoshida Hiroyuki
Silvio Yonashiro Kei

Chorus New National Theatre Chorus
Children Chorus Tokyo FM Boys choir
Orchestra Tokyo Philharmonic Orchestra

New National Theatre, Tokyo
Bo,Office
+81-3-5352-9999 (10:00 am-6:00 pm, English available)