オペラ集団「アマルコルド」 抱腹絶倒!オペラ・コミック

“爆笑間違いなし”のステージ

 オペラの国、イタリアからやって来た歌手たちが熱唱する、アリアやカンツォーネの名旋律の数々。でも、ちょっと様子が変だ。「テノールの高音が出なくなった?」「“無茶振り”ばかりする歌手に、ヴァイオリン奏者がキレた?」。次々に起こる“事件”が、やがて抱腹絶倒を誘う。オペラ集団「アマルコルド」のステージはいつも笑いに溢れている。演ずるは、巨匠パヴァロッティの薫陶を受けたテノールのマッシミリアーノ・バルボリーニをはじめ、イタリア・オペラの長い伝統を受け継ぐ第一線の歌手たち。ここに、弦楽アンサンブルの名門イ・ソリスティ・ヴェネティで第1ソロ・ヴァイオリニストを務めるグラウコ・ベルターニンと、声楽伴奏のスペシャリストであるピアノのジョルジョ・ファッショーロ、ステージの振付を担当したバルバラ・ザナージらも役者として加わって、上質な笑いを紡ぐ。伝統と現代のエンタテインメントの、新たなる融合の形を追求したステージ。オペラ・ファンはもちろん、初めてという人にもぜひおすすめしたい。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2014年3月号から)

★5月10日(土)・豊田市コンサートホール
問:豊田市コンサートホール0565-35-8200 
http://www.t-cn.gr.jp