世界的名手による珠玉のロマン派ソナタ
ウィーン・フィルの元コンサートマスターで、現在は卓越したソリスト・室内楽奏者として活躍するダニエル・ゲーデ。そんな世界的なヴァイオリンの名手が、7月の日経ミューズサロンのステージへ降臨し、3つのロマン派の傑作ソナタを、艶やかな音色と妙なる歌心で紡ぎ上げる。
ドイツ・ハンブルク出身。1994年、28歳の若さでウィーン・フィルとウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターに就任し、2000年まで務める。同年からニュルンベルク音楽大学で教鞭を執る一方、弦楽三重奏団「ゲーデトリオ」を主宰。13年から3年間、読売日本交響楽団のコンサートマスターも務め、我が国での人気も非常に高い。
来日リサイタルはもちろん、マスタークラスでの伴奏も務めるなど、気心の知れたピアノの大須賀恵里と共演するステージ。ブラームスの第1番「雨の歌」にグリーグの第3番、そしてフランクと、透明感や抒情性は共通しつつも、それぞれにまったく異なる、3つのヴァイオリン・ソナタが湛える独自の色合いを、丹念に描き分けてゆく。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2021年7月号より)
2021.7/30(金)14:00 18:30 日経ホール【配信あり】
問:日経公演事務局03-5227-4227
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