玉木 優 トロンボーンリサイタル2021

ボーダーレスな活躍によって切り拓く新たなトロンボーンの世界

(C)Patricio Soto

 金管楽器の中でも、音の広がり、色彩感の豊かさで際立った存在であるトロンボーンを携え、世界各地でボーダーレスな活動を続ける玉木優。インターナショナル・トロンボーン・フェスティバルで3年連続ソロ・リサイタルをおこない、イアン・バウスフィールドなどの世界的トロンボーン奏者とも共演を重ねているが、5月にとても興味深いリサイタルを開催する。

 ロマン派のR.シューマン、ベルギー出身のJ.ヨンゲンの作品に対比して、現代の作曲家であるS.アドラーの「Two Sides of a Coin」、G.ゴードンの「Vermillion」、挾間美帆の「パガニーニの主題による変奏曲」という委嘱新作が世界初演される。玉木自身が飛行機の中で偶然出会ったというアドラー、マティスの絵にインスピレーションを得たゴードン作品、同世代としてその活躍を見つめてきた挾間の作品では超絶テクニックとジャズの要素が同居しているという。新たな世界を感じさせるコンサートに注目しよう。共演は、葵トリオなどで躍進するピアノの秋元孝介。
文:片桐卓也
(ぶらあぼ2021年5月号より)

2021.5/28(金)19:00 Hakuju Hall
問:プロアルテムジケ03-3943-6677 
https://www.proarte.jp

他公演
2021.5/16(日) 愛知/宗次ホール(052-265-1718)
5/25(火) 豊中市立文化芸術センター(小)(info@yutamaki.com