音楽の“ブイヤベース”!
みなさん、オック語というのをご存知ですか? これはフランス南部を中心とするヨーロッパの一部で使われている言葉。13世紀以降衰退したが存続運動も根強く、そのために活動する団体も少なくない。ルー・クワール・デ・ラ・プラーノもそんな1つ。2001年に結成されたこの男声コーラス・グループは、オック語によるレパートリーと独創的なパフォーマンスで結成当初から世界のメディアが大注目。日本でもNHK−BS『Amazing Voice 驚異の歌声』でその歌声が紹介され大きな話題となった。
このルー・クワール・デ・ラ・プラーノが、王子ホールの《G-Lounge》シリーズに登場する。聖歌、舞踊歌、古謡、そしてオリジナルをミクスチャーしたそのスタイルは、まさに音楽の“ブイヤベース”。プリミティブなパーカッションを使いながら歌のエネルギーが増幅していく様は、一種陶酔的、麻薬的ですらある。アコースティックに優れたインティメイトな空間だからこその希有な体験を、ぜひあなたも。
文:藤本史昭
(ぶらあぼ2014年2月号から)
★2月27日(木)・王子ホール
問:王子ホールチケットセンター03-3567-9990
http://www.ojihall.jp