大野和士 フランス国立リヨン歌劇場《ホフマン物語》を語る

フランス国立リヨン歌劇場来日公演記念イベントが開催

 今年7月にBunkamura(東京・渋谷)開館25周年記念として、フランス国立リヨン歌劇場来日公演が開催される。演目はオッフェンバック《ホフマン物語》、同劇場首席指揮者の大野和士が指揮を執る。これに先がけ昨年12月29日にBunkamuraオーチャードホールで記念イベント「大野和士が語る!『ホフマン物語』の魅力」と、大野和士を囲む記者懇親会が開かれた。
 記念イベントでは、昨年同演目の東京二期会公演(ミシェル・プラッソン指揮)でホフマン役を演じ絶賛された樋口達哉らが出演、大野和士のピアノに伴われアリアの名場面を披露、大野も原作者E.T.A.ホフマンの“果てしないイマジネーション”について身振りをまじえながら《ホフマン物語》の魅力を熱く語った。
 日本公演について大野は「今回の上演では『ケイ&ケック版(2005年新校訂版)』を使いますが、演出家のロラン・ペリーによる台詞改訂が加わるので『ペリー版』と言ってもいい。オペラに登場する主要な3人の女性、オランピア、アントニア、ジュリエッタ、そしてその3人を体現しているステッラの4役をパトリツィア・チョーフィさんが一人で演じ歌うのも本演出の特徴。これはオッフェンバックが意図していたものでもあります。オペラの始まり方も通常の楽譜にあるオーケストラ音楽からは始まらない。この作品はパッチワーク的な上演になりがちですが、全編にわたって演出家が考えた大きなひとつの流れとして、ボリュームのあるものとして作られています。このペリー版《ホフマン物語》は2005年に上演されてからすでに十数ヵ国を廻っている人気作。去る12月のリヨンでの上演前にもリセウ、そしてサンフランシスコで上演され、そこから装置が届けられている。12月に4公演指揮をしてみて、この作品を日本に持ってくることに決めて本当に良かったと思った」と、並々ならぬ自信をみせた。
(ぶらあぼ2014年2月号小耳大耳から)


Bunkamura25周年記念 フランス国立リヨン歌劇場 日本公演2014
歌劇《ホフマン物語》
★7月5日(土)15:00、7日(月)18:30、9日(水)15:00・Bunkamura オーチャードホール
●3月1日(土)発売
問:Bunkamuraチケットセンター03-3477-9999
htt://www.bunkamura.co.jp/

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