今この時だからこそ、熱い気持ちで臨む偉大な作曲家たちの傑作
クラシックの枠組みを超越した、自在な活動を展開する実力派ピアニスト、住友郁治。「災禍にある今だからこそ、より熱い気持ちで臨む」というリサイタルで、“楽聖”ベートーヴェンと“魔術師”リスト、2人の偉大なコンポーザー・ピアニストの佳品を共鳴させ、新たな希望の世界への扉を開け放つ。
住友は国立音楽大学、同大学院を首席で修め、1992年の第5回国際リストコンクールをはじめ、国内外の登竜門で実績を重ねた。チェコで開かれた第2回ヤング・プラハ国際音楽祭には、日本代表ピアニストとして出演。器楽や声楽の名伴奏者としても活躍し、後進を指導する一方、演劇の劇伴音楽を手掛けるなど多才でも知られる。
リサイタルでは、まず、第14番「月光」と第23番「熱情」、楽聖の2大ソナタを披露。そして、リストの「巡礼の年」から「第1年スイス」の第6曲〈オーベルマンの谷〉と「第3年」の第4曲〈エステ荘の噴水〉、「2つの伝説」から〈水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ〉、メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」を弾く。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2021年2月号より)
2021.2/23(火・祝)14:00 東京文化会館(小)
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
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