第499回日経ミューズサロン 小林 桂(ジャズ・ヴォーカル) ザ・ベスト・オブ・ジャズ・スタンダード

日本屈指のジャズ・ヴォーカリストのスタンダードを楽しむ

 昨年メジャー・デビュー20周年を迎え、今や名実ともに日本を代表するジャズ・ヴォーカリストとなった小林桂が、この夏も日経ミューズサロンに登場する。「ザ・ベスト・オブ・ジャズ・スタンダード」と題された今回のコンサートで歌われるのは、小林の代名詞といっても過言ではないスタンダード・ナンバーの数々。〈枯葉〉〈酒とバラの日々〉〈A列車で行こう〉〈サマータイム〉など誰もが耳にしたことのある名曲たちを、曲本来の魅力を損なうことなく、しかし小林ならではのアプローチで表現するそのステージは、ジャズ・ファンならずとも必見。サイドを固めるミュージシャンも、長年共演を続け気心の知れている第一級の腕利きばかり(ピアノ:田窪寛之、ベース:池尻洋史、ドラムス:則武諒、サックス:吉本章紘)。あえて、小林も含めた「クインテット」を名乗っていることからも、バンド内の信頼関係の厚さ、そして自信の大きさをうかがい知ることができるだろう。
 夏の日のひと時、甘く繊細なジャズ・ヴォーカルの世界に浸ってみてはいかが?
文:藤本史昭
(ぶらあぼ2020年8月号より)

2020.8/17(月)14:00 18:30 日経ホール
問:日経公演事務局03-5227-4227
http://www.nikkei-hall.com