“彩”に富むステージ
初冬の夜、心温まるシューベルトの音楽に浸りたい。
宮谷理香が11/22にリリースするアルバムは、シューベルトの作品集「Impromptus 『彩』〜Rika Plays Fantaisie Ⅲ」。この新譜発売記念リサイタルが12月4日に開かれる。「Fantaisie」CDシリーズで宮谷はベリオ、ベルク、武満らの作品に取り組み表現の幅を広げてきた。また近年では高橋多佳子とのデュオや、室内楽の活動にも精力的だ。そんな宮谷が聴かせるシューベルトは、歌心豊かなメロディと多層的なハーモニーが魅力的に響くことだろう。前半はシューベルト=リストの「聞け、聞け、ひばり」によるセレナーデ、そして「即興曲Op.142」全曲を披露する。後半は“水”をテーマに展開し、「Fantaisie」シリーズ第2弾に収めた武満とドビュッシー作品のほか、ショパンの「雨だれ」やラヴェルの「水の戯れ」などを取り上げる。まさに“彩”に富むステージとなりそうだ。
文:飯田有抄
(ぶらあぼ2013年12月号から)
★12月4日(水)・浜離宮朝日ホール
問 コンサートイマジン
03-3235-3777
http://www.concert.co.jp
【CD】「Impromptus 『彩』
〜Rika Plays Fantaisie Ⅲ」
イマジン・ベストコレクション
IMGN-1106 ¥3000