【CD】鷲見加寿子、珠玉のブラームス室内楽

 ピアノ界の重鎮のひとりで、名教師としても知られる鷲見加寿子による、待望のブラームスの室内楽。衰えぬ美音と豊かな経験値で、懐深く全体を包み込むような演奏は、そのままブラームスの魅力となっている。中堅の名手、水谷と金子との三重奏曲第1番は、盤石のピアノに乗せて、彼らのフレッシュな勢いが引き出される。ベテランの大山のヴィオラが加わった四重奏曲第3番は、ぐっと安定感と渋みが加わった好演で、作品の味わいが一層際立つ。両曲のすばらしい緩徐楽章における鷲見のピアノの深みも印象的。図らずもこの時世、ブラームスの室内楽は何よりの慰めにもなるだろう。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2020年6月号より)

【information】
CD『鷲見加寿子、珠玉のブラームス室内楽』

ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番、ピアノ四重奏曲第3番

鷲見加寿子(ピアノ)
水谷晃(ヴァイオリン)
大山平一郎(ヴィオラ)
金子鈴太郎(チェロ)

ナミ・レコード
WWCC-7920 ¥2500+税

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