フランス音楽史を彩ったフルート作品の系譜をたどる
2020年も実に多彩な音楽家たちが登場し、新作初演を含む意欲的なプログラムが準備されている東京オペラシティの人気リサイタルシリーズ「B→C(バッハからコンテンポラリーへ)」。3月に登場するのは、15年からオーケストラ・アンサンブル金沢のメンバーとして活動しているフルートの松木さやだ。
今回のプログラムで光を当てたのはJ.S.バッハと、同時代の17世紀から21世紀に至るフランスの音楽。マレやドヴィエンヌ、オネゲル、イベール、ヴァレーズ、ミュライユなど多彩な作品が並び、フランスにおけるフルート音楽の輝かしい歴史を俯瞰する。J.S.バッハの有名な「無伴奏パルティータ」(BWV1013)、そしてドビュッシーのトリオ・ソナタも加わり、充実のプログラムに。松木の並々ならぬ意欲を目の当たりにしつつ、東京で聴くチャンスがやや少ない彼女の演奏だけに貴重な一夜になるはずだ。共演は對馬佳祐(ヴィオラ)と高野麗音(ハープ)。金沢でも同じ公演が行われる。
文:オヤマダアツシ
(ぶらあぼ2020年3月号より)
*新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、本公演は中止となりました。(2/28主催者発表)
詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
https://www.operacity.jp/topics/detail.php?id=591
2020.3/8(日)14:00 金沢市アートホール
問:石川県立音楽堂チケットボックス076-232-8632
3/10(火)19:00 東京オペラシティ リサイタルホール
問:東京オペラシティチケットセンター03-5353-9999
https://www.operacity.jp