第23回 京都の秋 音楽祭 フォーレに捧ぐ

新世代の名手たち5人が織りなす深淵なる響き


 数々の国際的な賞を受賞し、活動の幅を広げている俊英5人。そんな次代を担う奏者たちが一堂に会した「フォーレに捧ぐ」が、11月10日に開催される。古都を彩る「第23回 京都の秋 音楽祭」の一環で行われる注目の演奏会だ。出演はピアノの北村朋幹、そしてヴァイオリンの山根一仁、毛利文香、ヴィオラの田原綾子、チェロの上野通明による2011年結成のエール弦楽四重奏団。選曲はフォーレの2曲の名作ピアノ五重奏曲とシェーンベルク(ウェーベルン編)の室内交響曲第1番というチャレンジ精神に満ちた3曲である。フォーレの2曲はまさに「秋」にふさわしい秀作だ。憂いを帯びた典雅な旋律美と深淵な和声の響きに満ちており、「大人の音楽」かもしれないが、若き奏者たちはどのようにこの曲に挑むのか、楽しみである。シェーンベルク作品では、この曲のシャープな味わいを細部まで際立たせてくれることになろう。
文:伊藤制子
(ぶらあぼ2019年11月号より)

2019.11/10(日)14:00 京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ
問:京都コンサートホール075-711-3231 
https://www.kyotoconcerthall.org/

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