アプリコ・ニューイヤーコンサート2020 ウィーン・サロン・オーケストラ

本場のウィンナ・ワルツで初春に酔う


 ウィンナ・ワルツやポルカと言えば、毎年お正月にウィーン楽友協会大ホールから生中継される、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートが有名だが、ヨハン・シュトラウス父子が活躍していた時代は、ダンスホールや貴族の邸宅の舞踏会で、もっと小さな規模のオーケストラによって演奏されるのが常だった。

 ウド・ツヴェルファーがヴァイオリンを弾きながら指揮をするウィーン・サロン・オーケストラは、まさにそうした本場のウィンナ・ワルツやポルカを聴かせてくれる。1994年ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団のメンバーらにより結成され、その演奏は伝統を踏まえた折り紙付きの素晴らしさ。コンサートでは、「皇帝円舞曲」「美しく青きドナウ」などの名曲のほか、レハールのオペレッタ《メリー・ウィドウ》の二重唱や、バレエも披露される。公演終了後、出演者を囲んだパーティー(100名限定)もある。新しい年は本物のウィーンの調べで迎えたい。
文:長谷川京介
(ぶらあぼ2019年11月号より)

2020.1/12(日)14:00 大田区民ホール・アプリコ
問:チケット専用電話03-3750-1555 
https://www.ota-bunka.or.jp/

他公演
2020.1.5(日)15:00 神奈川/よこすか芸術劇場(046-828-1602)
1/8(水)18:30 静岡/沼津市民文化センター(プロアルテムジケ03-3943-6677)
1/10(金)19:00 長野/カノラホール(0266-24-1300)
1/11(土)15:00 千葉/船橋市民文化ホール(047-434-5555)