浜離宮ランチタイムコンサートvol.189 モーツァルト・シンガーズ・ジャパン

少年モーツァルトの瑞々しいアリアを堪能


 189回目を迎える浜離宮朝日ホールの人気企画。10月にはモーツァルトの声楽作品をこよなく愛するオペラ歌手とピアニストによるグループ(2018年1月発足)から精鋭4人が登場。

 テーマはモーツァルトが10代で書いた作品。前半は最初期の舞台作品である宗教的ジングシュピール《第一戒律の責務》や3幕のラテン語詩劇で実質的にはオペラ・セリアの《アポロとヒュアキントゥス》、18歳で書き上げたオペラ《偽の女庭師》などからアリアを披露。後半は同メンバーで9月にレコーディングの予定もある、1幕もののオペラで初期の傑作との呼び声も高い《バスティアンとバスティエンヌ》の抜粋。羊飼いの娘を鵜木絵里(ソプラノ)、その恋人のバスティアンを望月哲也(テノール)、いかさまの魔法使いで占い師のコラを宮本益光(バリトン)が演じる。ピアノ担当はチェンバリストとしても活躍中の山口佳代。このメンバーだから聴ける贅沢な時間を。軽快なトークも楽しみだ。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2019年10月号より)

2019.10/23(水)11:30 浜離宮朝日ホール
問:朝日ホール・チケットセンター03-3267-9990 
https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/