第1回 日本ベトナムピアノフェスティバル 2013

食と音楽でベトナムを深く識る

樋口あゆ子
樋口あゆ子
 日本とベトナムが外交樹立40周年を迎える今年、ピアノ界における両国の友好の証として、日本ベトナムピアノフェスティバルが開催される。総音楽監督を務めるのは、2004年からベトナムで子供たちとの触れあいコンサートを継続している、ピアニストの樋口あゆ子。
 フェスティバルでは、樋口自身によるクラシックの名曲やベトナム民謡の演奏に加え、冒頭に日越両国の若手が登場する。ベトナムからは、ベトナム国立音楽大学ののちモスクワのグネーシン音楽院で学ぶベトナムピアノ界のホープ、グエン・ビン・アン。日本からは、先の仙台国際音楽コンクールで5位に入賞するなど、さらなる飛躍が期待されている片田愛理。2台ピアノでモーツァルトのピアノ協奏曲第7番を演奏し、友好の宴の開幕を飾る。レセプションではベトナム料理がふるまわれ、ベトナムの伝統音楽も披露される予定だ。
 食と音楽でベトナム文化を知り、フレッシュなモーツァルトで両国の深い交流を実感するひとときとなりそう。
文:高坂はる香
(ぶらあぼ2013年11月号から)

★11月12日(火)・横浜みなとみらいホール レセプションルーム
問:横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000
http://www.yaf.or.jp/mmh
他公演 11/9(土)・カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」(東音企画03-3944-1581)