オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)が、2019-20定期公演ラインナップ(19年4月〜20年7月)を発表した。マルク・ミンコフスキ芸術監督の2シーズン目は、フィルハーモニー(8公演)、マイスター(5公演)の両シリーズにそれぞれ意欲的なプログラムが組まれ、多彩な指揮者およびソリストが登場する。会場は石川県立音楽堂コンサートホール。主なラインナップは以下の通り。
◎フィルハーモニー・シリーズ
ミンコフスキは20年3月にブリテン「テノール、ホルンと弦楽のためのセレナード」(独唱:トビー・スペンス/独奏:ヨハネス・ヒンターホルツァー)、ブラームスのセレナード第2番を披露(20.3/21)。OEKプリンシパル・ゲストコンダクターのユベール・スダーンは、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番(独奏:辻彩奈)とベートーヴェンの交響曲第7番(19.9/22)、そしてニューイヤーコンサート(20.1/11)に登場。こちらにはソプラノの森麻季が出演し、オッフェンバック《ホフマン物語》より数曲を歌う。OEKパーマネント・ゲストコンダクターの川瀬賢太郎は、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番(独奏:津田裕也)と室内オーケストラ版ムソルグスキー「展覧会の絵」(J.ユー編)(19.11/28)、菊池洋子を迎えてのモーツァルトのピアノ協奏曲第23番とオペラ序曲集(20.7/16)の2プログラムを振る。
◎マイスター・シリーズ
ミンコフスキは、スラヴ舞曲集、交響曲第9番「新世界より」のオール・ドヴォルザーク・プロを10月に振る(19.10/12)。指揮、クラリネット演奏、作曲もこなす多才なイェルク・ヴィトマンは自身作曲の「コン・ブリオ」、メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」などを振る(20.3/7)。また、アンジェラ・ヒューイットの弾き振りによるJ.S.バッハのピアノ協奏曲(5曲)は非常に貴重な機会になるだろう(5/23)。
他に、ファンタスティック・オーケストラ・コンサート会員対象公演(3公演)として、矢内原美邦の演出、ヘンリク・シェーファー指揮のヴェルディのオペラ《ラ・トラヴィアータ(椿姫)》(20.2/16、この公演のみ金沢歌劇座)などがある。
オーケストラ・アンサンブル金沢
http://www.oek.jp/