彩の国さいたま芸術劇場 開館25周年記念 アンサンブル・ウィーン=ベルリン

フランス作品のエレガンス、そしてモーツァルトの愉悦とパトスを

C)青柳 聡

 1983年にウィーンとベルリンのトップオーケストラの首席奏者たちによって結成された木管五重奏団、アンサンブル・ウィーン=ベルリン。創立メンバーから全員が入れ替わった現在でも、トップ奏者たちによる絶大な存在感は変わらない。創設36年目となる今年は、彩の国さいたま芸術劇場開館25周年記念公演に登場し、フランスの五重奏作品とモーツァルトの編曲ものを披露する。

 フランスのタファネルとイベールによるオリジナル五重奏作品は彼らの得意演目であり、最高の演奏が実現するはず。さらに今回は、モーツァルトの2作品も劣らず注目になる。歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》抜粋は、作曲当時に流行していた管楽合奏「ハルモニームジーク」(オペラの名場面が演奏されることも多かった)の空気感を、独墺2大都市の名人の演奏で味わえる。そして、レヒトマン編曲による「五重奏曲ハ短調」は、セレナード第12番K.388と弦楽五重奏曲K.406より構成された作品とのことで、新鮮なモーツァルト体験への期待も高まる。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2019年7月号より)

2019.9/28(土)15:00 彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール
問:SAFチケットセンター0570-064-939
https://www.saf.or.jp/