バッハから細川俊夫まで〜多彩なメニューを満喫
平日昼間の60分、ランチや映画のように、気軽に演奏会が楽しめる「雄大と行く 昼の音楽さんぽ」。音楽ライターの山野雄大によるプレトーク(11:00〜)と共に、第一線奏者による名演を楽しく、深く味わえる好評シリーズだ。第17弾には、フルートの上野由恵とチェンバロの曽根麻矢子が登場。彩り豊かな傑作の数々を、妙なる音色で紡ぐ。
上野は第2回東京音楽コンクールなどで優勝を重ね、現在はパリを拠点に活躍する俊英。そして、1986年にブルージュ国際チェンバロ・コンクールに入賞した曽根は、日本を代表する名手として、「古楽」という枠組みにとらわれぬ、多彩で精力的な活動を続ける。
今回は、ヨハン・ゼバスティアンのイ長調と次男カール・フィリップ・エマヌエルのト長調、バッハ父子のフルート・ソナタを大枠に、「グリーンスリーブス変奏曲」など耳なじみある名曲を。上野が「毛筆で描く線の動き、書に向かう日本人の精神性を表現したい」という細川俊夫「線Ⅰ」、曽根もロワイエ「スキタイ人の行進」と、各自がソロ作品も奏でる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2019年5月号より)
2019.6/3(月)11:15 第一生命ホール
問:トリトンアーツ・チケットデスク03-3532-5702
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