福井 敬(テノール) × アントネッロ(古楽アンサンブル) 海を渡るINISHIEの楽 〜大航海時代の音楽〜

ルネサンス・バロック期、海を越えて日本へと伝播した音楽に想いを馳せる

 日本のトップ・テノールである福井敬と、古楽(特に中世〜初期バロック)という分野で斬新な演奏を繰り広げてきたアンサンブル「アントネッロ」。両者のぶつかり合いと融合から生まれたCD『アマリッリ麗し』(OMF/2017年リリース)に驚いた方も多かったろうが、このプロジェクトの進化はまだまだ止まらない。
 東京のHakuju Hallで行われるコンサート「海を渡るINISHIEの楽」は、世界の大転換期となった大航海時代(15〜17世紀)に焦点をあて、音楽ファンはもちろん歴史ファンもワクワクさせるような試みだ。スペイン、イタリアなどヨーロッパの音楽を軸に、南米のバロック音楽、潜伏キリシタンの音楽や九州地方の民謡なども紐解きながら文化の辿った道を追跡。異国情緒あふれる響きの中には、織田信長や豊臣秀吉らが聴いたかもしれない「南蛮渡来の音楽」のエッセンスも感じ取ることができるのだ。さあ、時代を超越した音楽歴史旅行へ!
文:オヤマダアツシ
(ぶらあぼ2019年5月号より)

2019.6/1(土)14:00 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700
  福井敬.net fukuikei.net@gmail.com
  http://www.fukuikei.net/

  • La Valseの最新記事もチェック

    • アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)| いま聴いておきたい歌手たち 第6回
      on 2019/08/15 at 22:30

      text:香原斗志(オペラ評論家) 実は、あまり好きではなかった 舞台にいるだけで強烈に発せられるオーラにおいて、いまアンナ・ネトレプコ以上の歌手はいない。実演は当然だが、ライブビューイングであっても、彼女が現れた瞬間に空気が変わるのが感じられるから不思議である。役に深く没入している証しでもあるし、彼女が発する声のすみずみまで、役が乗り移っているように感じられる。そうしたあれこれの相乗効果が、オー [&#8230 […]