Yoko Maria ソプラノリサイタル

アニバーサリーを美しい歌で祝う


 東京音大・同大学院を経てフィンランドのヘルシンキに5年間留学。同国の永住市民権も取得してロシアやドイツでも学び、帰国後はフィンランド歌曲を軸に幅広い活動を展開しているソプラノ、Yoko Maria(マリアヨーコ)。2017年にはフィンランドの独立記念100周年を祝うチャリティ・リサイタルでも好評を博した彼女が、今年3月に同じ紀尾井ホールで、日本と同国の外交関係樹立100周年記念のリサイタルを開催。シベリウスの交響詩「フィンランディア」の一部を編曲した〈平和の賛歌〉のほか、シベリウスに師事した後でパリに留学してエコール・セザール・フランクに学び、1918年のフィンランド内戦で非業の死を遂げたトイヴォ・クーラの残した知られざる歌曲なども目玉だが、米国カーネギーホールで何度も単独リサイタルを開いている彼女らしいディズニー映画からのナンバーも楽しみ。日本のポップス・ヒット〈恋におちて Fall in love〉(小林明子)のカヴァーも必聴。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2019年3月号より)

Yoko Maria ソプラノリサイタル
日本-フィンランド外交関係樹立100周年記念に寄せて
2019.3/25(月)19:00 紀尾井ホール
問:国際芸術連盟03-3356-4033 
https://yoko-maria.com/