【SACD】ベトナム国立交響楽団 ジャパン・ライヴ2018

 音楽監督・本名徹次が率いるベトナム国立交響楽団。様々な努力を重ねて連携を深める様子がメディア等でも伝えられる彼らの、昨年の来日公演の模様が早くもCD化。「新世界より」は意欲にあふれ、荒々しいまでのエネルギーとしなやかな歌心を聴かせる。知られた名曲に臆せず全力でぶつかる演奏はもはや稀少であり、心洗われる思いになる。後半に音が荒くなる瞬間はあるものの、外面的なことを超えて、表現することへの純粋な喜び、気迫というものは得難い特徴だろう。ベトナムの楽曲はこなれた好演で、バン作品は師事したショスタコーヴィチの影響も楽しい、聴きやすい短編。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2019年2月号より)

【information】
SACD『ベトナム国立交響楽団 ジャパン・ライヴ2018』

チョン・バン:交響詩「幸せを私たちに運んでくれた人」/ベトナムバクニン省民謡(チャン・マィン・フン編):糸紡ぎの歌/ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

本名徹次(指揮)
ベトナム国立交響楽団

収録:2018年7月、ザ・シンフォニーホール&サントリーホール(ライヴ)
オクタヴィア・レコード
OVCL-00681 ¥3200+税

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