ドイツを拠点に活躍する若き二人の“夜の調べ”
真っ暗なホールにドビュッシー「月の光」が静かに流れ、ステージ中央が明るくなると演奏者がまるで月の光に照らされるように浮かび上がる…。毎回この素敵な演出で幕を開ける平日19時半スタート(仕事帰りにぴったり)の約90分間の室内楽コンサート。
5年目を迎えた2018/19シーズンの最後を飾るのは、それぞれドイツで研鑽を積みながら自身の音の世界を広げている若き俊英、山根一仁(ヴァイオリン、ドイツ国立ミュンヘン音楽演劇大学に在籍中)と北村朋幹(ピアノ、フランクフルト音楽・舞台芸術大学に在籍中)。
充実のプログラムは神秘的なシマノフスキ「神話-3つの詩」の第1曲「アレトゥーサの泉」をはじめ、シューベルト「ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第2番」やブラームス「ヴァイオリン・ソナタ第3番」など本格的だが、トークも交えて和やかに進行するので初心者も心配ご無用。もちろん、バルトーク「狂詩曲第1番」のような佳曲もあり、コア・ファンも聴き逃せない!
文:東端哲也
(ぶらあぼ2019年2月号より)
2019.2/22(金)19:30 文京シビックホール
問:シビックチケット03-5803-1111
https://www.b-academy.jp/hall/