戦後の1958年にフェスティバルホールを作り、まだ音楽専用ホールがなかった頃、ザ・シンフォニーホールというそれを作ってきた“大阪の先進性”をもう一度発掘したい
大阪フィルハーモニー交響楽団(大阪フィル)は9月25日(水)、2014年度シーズンから井上道義を首席指揮者として招くと発表した。
また、2003年からザ・シンフォニーホールに移していた定期演奏会の会場をフェスティバルホールに戻すことも同時に発表された。
現在2日間開催されている定期演奏会は維持し、今後は平日と土曜日の開催も盛り込むなど、座席数2700席の圧倒的な収容力をもつ新生フェスティバルホールを拠点に、井上道義とともに、新たなクラシックファンの獲得に取り組む方針だ。
ぶらあぼ編集部の取材に対し井上は「大阪の人懐っこさを生かしながらも泥臭さをなくしたオケ、ボーダーレスな感覚の先端的な活動、音楽の世界からはみ出た人間社会への提案、オリンピックに向けて東京を盛り上げ、多面的な日本を表現しうる、もうひとつの片肺の役目を担いたい。また戦後の1958年にフェスティバルホールを作り、まだ音楽専用ホールがなかった頃、ザ・シンフォニーホールというそれを作ってきた“大阪の先進性”をもう一度発掘したい」と抱負を語った。
なお、井上は、新日本フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団の音楽監督などを経て、現在、オーケストラ・アンサンブル金沢の音楽監督を務めているが、同ポストは2014年4月以降も続けていく。
大阪フィルハーモニー交響楽団 http://www.osaka-phil.com/
◆関連記事
東京芸術劇場 コンサートオペラ Vol.1《青ひげ公の城》
【ご招待】井上道義&新日本フィル 日比谷野外オーケストラ・ピクニック